4月29日の高雄市立美術館で開催された「劉生容研究展」開幕講演&演奏会の状況の一部を記念に送らせて頂きます。
お陰様で盛大に、そして来場者が活性化された状態で終わることができました。
李玉玲館長は学問、人柄、知識、見識、人脈、そして一番大事な物事の本質を見極める力と実行力をパーフェクトに備えられた方です。日本語、英語、フランス語、もちろん台湾語、北京語がペラペラです。
開幕演奏会に奇美博物館から劉生容と奇美実業の創設者、許文龍先生二人の芸術への愛好の扉を開けてくれた、ミッシャー·エルマンが演奏した1722年製のストラディバリ(今年で301歳)が会場に運ばれました。
ちなみに、私が弾いていたのは、高雄の友人が貸してくれた、5年前に作ったチェロです😊
台湾の誇りである、若き天才バイオリニストの一人、林品任(リチャード·リン)さんです。
リンさんは10代から数々の国際コンクールで入賞、優勝してきましたが、中でも難関の第5回仙台国際バイオリンコンクール、そして、世界最難関の第10回インディアナポリス国際バイオリンコンクールで優勝。
しかし、よくある若いコンクール優勝者と違うのは、お父さまが6000枚のレコードの収集家で、小さい時から諸名演奏家の音を体に染み込ませて来たので、まさに伝統を正しく受け継いていることと、ご覧の通りイケメンなのに、気遣いができて、人懐っこくて、気品があって、それらが彼の演奏に現れてます。
レコードで、エルマンが弾いていたまさにそのバイオリンで演奏している事もまさに奇跡の出会いとなりました。