5月中旬、2週間にNHKのBSで「日本の巨樹」という番組が3回も再放送され、仕事をしながら3回とも見ていました。最後のトリが志々島の大楠でしたので、これは呼ばれたと思い、最高の天気の朝に飛んで行ってきました。
醍醐桜は地元の方たちのお世話の賜物で1000年生きていると言われますが、志々島の楠は誰の手も借りず、一人の力で1200年も生き抜いて来たと思うと、更に深い感動を覚えました。醍醐桜に負けない信じがたい生命力ですね。
しかも、由緒もなく、誰にも知られずに、山奥に一人で1200年も生き続けています!一日かけて会いに行かれる価値のある巨樹です。由緒も故事もなく、1200年人知れずに成長し続ける凄まじいエネルギーはルース先生と被る所を感じました。
結局一時間半以上樹と語らいました。
樹から見た瀬戸内海の海も絶景でした。
このような素晴らしい日本の宝の自然と風景を戦争などで破壊されてはいけないと、強く思いました。
またまた楠の巨樹の話題で大変恐縮ですが、偶然のことですが、これまで私は4本の千年楠に出会いました。
1.
鹿児島の蒲生郡の八幡神社にある日本一の巨樹楠。樹齢1600年。
妻の祖父が蒲生郡の出というご縁で出会いました。
2.
大三島の大山祗神社の大楠。樹齢2600年。
久保陽子先生の奉納演奏を企画したご縁で。
3.
山口県の川棚温泉の川棚の大楠。樹齢1000年以上。
川棚温泉にルース先生の師匠のコルトーを記念したホールがある事をたまたま知り、そこで行われた演奏会を聞きに行った時に偶然出会いました。
4.
志々島の大楠。樹齢1200年。
その中でもやはり志々島の大楠は断トツの凄さですね。
楠の木の枝はもともと自由気ままに伸びる傾向があるようです。
志々島の大楠はまさに人間の手が加わっていないが為にそのような異形の姿になったのでしょう。
醍醐桜は木と人間が一緒に作り上げた美しさですが、志々島の大楠は人間の美の概念など木っ端微塵にぶっ飛ばしてしまうような生命のエネルギーに満ち溢れていますね。
この楠の凄さは、手前の枝が折れても、残るわずかな部分で地を這い、枝を伸ばし、成長し続けていることです。
その折れた枝の先の形もまた素晴らしい😊
トナカイの頭に見えますね。
目もついているし😊