2022年5月14日、カーティス音楽院にてルース・スレンチェンスカへの名誉博士号の授与式が行われましたので、お知らせいたします。同校の歴史上最年少の入学者(92年前の5歳の時、7歳で卒業)で、最年長の博士号授与者となります。
弟子から送られてきた式典の写真のルース先生の博士号のだぶだぶの式服の感じから、恐らく同学校の最低身長(146cm)の学生の記録も確定のようです!
前々から、ルース先生から同級生で15歳年長だったサムエル・バーバやチェルカスキーなどについていろいろと面白いエピソードを聞きましたが、カーティス音楽院もこのギリギリのタイミングで、卒業生の中で最も優秀な生徒の一人が97歳の今でも生きているだけでなく、まだまだフルコンサートの演奏ができるのを発見したようです。
「顕彰できて、良かった!」で終わるのではなく、これを機会に、20世紀から21世紀に渡るクラシック音楽の知られざる、そして真実の歴史を、生き証人のルース先生本人から聞き出し、記録しなくてはいけない義務がありますね。
三船文彰